運で勝って楽しいか?

ポケモンについて

ポケモンカードの価値について

 

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カードの価値について自分の見解を述べる。

 


【パックの当たり】

パックを開けた内容に関して当たりだと感じるのは3つの場合がある。

①金銭的当たり

5000円の箱を買って1万円で売れるカードが出たら単純に売ったら特になるから当たり。


②必要なカードが出た当たり

自分がコレクションや対戦用に欲しかったカードが出る。自分が出したという付加価値がある。愛着もわく。


③封入率による当たり

1box30パックに1、2枚入っているSR以上枠。3パックで出たら確率的に当たり。例えば出たのがムーランドSRだとしても確率的には当たり。300円でしか売れないから実質損してることはあまり気にならない。


自分で当てた付加価値を気にしないのであれば、金銭的当たりを売ってほしいカードバラで買えばいいからこれが一番いい。結局世の中金だ。

URとか一枚当たってもピン刺しするカードならまあいいが、複数枚必要なカードは使っててモヤモヤする。結局URは金があるやつがフルレアにするためにあるみたいなところある。

 

【後悔しか生まないプロモカード】

ポケモンカードバブルの現在。特に昔のプロモカードは寝かせておくだけでどんどん値段が上がる。自分は叫びピカチュウを3枚持っていたが当時1枚3000円で3枚とも売ってしまった。今や1枚5万円で取引されているのを見て毎日暴れている。

3枚手に入れた経緯であるがムンクの叫び展にポケカをしていない友達と複数人で行って2人から1枚1500円で買い取った。友達からしたらその入場料が1500円だったのでそれを入場特典でチャラにした感じだ。

つまり自分は4500円で3枚の叫びピカチュウを手に入れて9000円で売ったわけだ。自分は4500円の利益が出た。得をしているのに嘆いている。それは当然今売ったら15万円になっていたからである。

しかし、逆に考えてほしい。もし今ピカチュウを1枚5万円で売ったとしよう。そして10年後1枚10万円になっていたとする。そうしたらきっと10年後、自分は取っておけばと嘆くことになるだろう。

結局値段が上がり続けるカードだとわかっているなら売った時点でそれ以上のお金にはならないのである。かといってずっと売らずに抱えていても一銭も金にはならない。売らずに死ぬのは勿体ない。

じゃあいつが売り時かと考えたら売ったお金がすぐに必要な時だ。つまり自分の全財産がほぼ尽きた時。人にもよるかもしれないが中々ないだろう。

まとめるとコレクションとして使わない転売目的だけのプロモカードは手に入れた時点で後悔しか生まない。

 

ポケモンカードの高騰は形状による影響が多い】

今や20年前のカードとかものすごい値段が付いている。特にリザードンミュウツーピカチュウ らへんの初代のポケモンには根強い人気がある。


そこで思ったことがある。カードカードと騒がれているのは何故なのか。例えば古いリザードンのカード。これはレギュでも性能でも対戦で使うこともできない。つまりこのカードはポケモンカードとしてではなく絵として価値があるのである。

では昔の希少な絵に価値があるなら例えば昔のポケモン映画のパンフレットやポケモンシールなんかも値段が上がってもいいのではないか。


カードだけ値段が上がっているのは形状が均一でファイルに入れたりしやすい、カードショップなどにより取引が盛ん、カードの情報を調べたらすぐ出てくることなどが理由だろう。

つまりポケモンカードのコレクションは形状に依存している。イラストが好きだから集めているコレクターはカードの枠組みに囚われている。そもそもカード以外にどんなイラストが存在するのか知ろうともしない。


【使うことでカードに価値が生まれる】

例えばボスの司令を初動の1500円で買った人とシャイニースターの再録で値段が落ちて700円で買った人どっちが得をしているか。これは値段的に見れば後者が得をしているがシャイニースターが売られるまでボスを持っていなかった人はまともに対戦ができなかっただろう。ポケカを長年やっている人ならボスの司令が再録で値段が落ちることは予測ができるが初動で必要枚数揃えるだろう。それは最善のデッキですぐに対戦をするためだ。そもそも競技プレイヤーはたかが数百円の損得とか利益のためにポケカをやっているわけではない。

再録で値段が落ちようとも再録までの間にそのカードを使えるかが重要なのだ。そして、再録されようとされまいとそのカードを使って実際に対戦数が多い方がお得である。対戦回数で割った時に1試合あたりのそのカードの値段が安くなるからだ。

自分は小学生と遊ぶことがよくあるのだがポケモンカードも一緒にしたりする。それもスリーブもせず先1サポートありのエンジョイ勢というか、普通の小学生のするポケモンカードだ。

彼らの持っているカードを見るとそこまで高額なカードはない。恐らくシャイニースターのような人気なパックはガチ勢が買い占めるから、気まぐれでおもちゃ売り場に来た子どもがおねだりして買ってもらうにはしょぼい商品しか残っていないのだろう。だが中にはこの前パックで当てたと言って当時2000円が相場のボスの司令をスリーブにも入れずに持っている子がいた。あと最近だとブラダクのデッキを持っている子がいた。多分以前のプレシャスボール争奪戦で超デッキだけが売れていた時期に売れ残った悪デッキを買ったんだろう。今や定価1600円が中身を売るだけで3000円を超える。

そして彼らにスタンとか言う概念はない。そのボスの司令効果同じだから300円のフラダリと交換してくれねえかと思ったりする。立場上子どもからカードを巻き上げることなど当然できない。このモヤモヤする世界にいる自分の境遇を恨んだ。


しかし、子ども同士でやる分には対等な力関係になる。そして皆楽しそうにやっている。パックで当てたvmaxを進化元も持ってないのにすごく大切にしている。

それに比べて俺はどうだ。カードを揃えても数ヶ月で数試合しかしない時期がある。対戦で負けるとイライラする。クラハン使うやつはクズだと思ってる。対戦で使えないカードは全部ゴミ。


これを比べた時に子どものオーロンゲvmaxと俺のムゲンダイナvmaxのどっちに価値があると言えるのだろうか?


つまりカードの本来の価値が発揮されるのは楽しんで沢山使うことに意味がある。


ポケモンカードは他のカードゲームより子ども向けに作られていると思う。自分も子供の時に楽しかった思い出から大学生で復帰した。子ども向けだから多くの子供が買い与えられる。そして、彼らの一部が大人になってからガチ勢になる。このループによってポケモン公式が一生ポケカの層を確保し続けている。素晴らしいシステムだ。徐々にインフレさせて似たようなカードを数年の周期で出し続けているだけなのに。それでもポケモンのキャラクターに惹かれるのだろうか。人気が途絶えることはない。

 

【プロキシは何故少ないのか】

対戦面で考えるとカードは友達との練習ではプロキシでいい。ジムバトル、シティリーグ、CL、WCSでしか本物のカードは必要がない。となるとジムバトルに出ずに仲間内で練習している人たちはずっとプロキシで練習をして大会前にカードを買えばいい。なんなら終わったらすぐ売ってもいいし、デッキのレンタル業者なんかがあれば使うべきだろう。

しかし、そんな世の中にはなっていない。この理由を考えてみる。第一にポケカは安いからレアリティを気にしなければ学生がデッキを1つ作るくらいは余裕でできる。プロキシを作る労力や実物を持っている人に比べて自分がプロキシを使っている劣等感等を考えたらさっさと買ったほうがいい。

そして、そもそもカードゲームをやっている人はカードの実物を持つことに意味を見出している。金を使いたくない人間がカードゲームをするはずがないのである。金に余裕があればレアリティを上げる。カードにレアリティがあることはパックを開ける楽しみやレアリティを上げる満足感を得るために存在している。

 

以上。意見などあれば歓迎します。