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ポケモンについて

ポケモンの調整の仕方


ピタゴーラ!ピタゴラスです!
今回はポケモン努力値調整の仕方についての話になります。努力値を2か所単純にぶっぱしてあまりをHが奇数になるように振る以外の育成の仕方を紹介します。これを読んで調整を考える人が増えて新しい型が増えたら嬉しいです!


そもそも努力調整は必ずしも全てのポケモンにすべきことではありません。2か所ぶっぱの方が強い場合もあります。ポケモンの型決定は「役割対象に対してベストな型」を見つけることが一番大切です。


なのでここでは役割遂行を考えた時にぶっぱより調整をした方が良いと思ったポケモンの例と一緒に調整の考え方を説明していきます。また、調整といっても火力や素早さ調整よりは耐久調整の話がメインになってきます。



話の前提条件として以下のことに注意して下さい。

iPhoneアプリのダメージ計算Zを使う。
努力値やダメ計の基本的な知識。
これは僕が独学を編み出した方法なので無駄に手間がかかっているかもしれない。
耐久ラインを確保する最小の努力値配分を出せるツールがそもそもあるらしい。
そもそも乱数数%で試合が左右することはほぼない。



それでは本題に入ります。


【例1 真空波耐えゲッコウガ

特性:激流

持ち物:水Z

技構成:ハイカノ、熱湯、水手裏剣、身代わり

育て方:臆病 H12 B4 C220 D20 S252

調整意図:
臆病ルカリオの真空波耐え
最速
あまりC

これは僕がS13で使っていた水Zゲッコウガです。使用したパーティはこちらです。
http://pythapoke.hatenablog.com/entry/2019/01/09/023046

パーティのメインアタッカーとして採用しました。パーティで重いハッサムに打点が欲しかったので水Zで採用。技はよくある激流水Zの構成です。ゲッコウガは耐久が低く素早さが高いポケモンなので上から高火力で相手ポケモンを倒す戦い方が最適です。パーティでルカリオが重めなのでルカリオを抜けるよう臆病で採用し始めはCS252 B4で採用していました。

しかしルカリオの臆病真空波が37.5%の乱1だと計算して気づいたのでこれを確定耐えするラインまで耐久に振ろうと思いました。Sはミラーも考えると削れないのでCから削ることにしました。なので調整の目標としては「最速をとりつつ最小の努力値で真空波耐えを実現し余りでCをできる限り高くすること」です。


必要な努力値のラインの見つけ方です。

まずHにだけ振った時にとDにだけ振った時にどれだけの努力値が必要になるかを調べます。


Dだけの場合Dに44振りで確定耐え



Hだけの場合Hに76振りで確定耐え



以上2つを比べてみると今のところ最大でも44の努力値が必要であることがわかります。
この段階ではC212 D44 S252(調整案①)が最善の配分になります。

ここからもう少し減らせるかどうかを考えます。このDの44をHに回していきます。この時4か所振りにならないよう端数のB4振りは確定します。

H4 D36 の場合

これでは最高乱数で落ちるのでなしです。そもそも真空波が弱点でダメージが全て偶数なのでHP実数値147と148でずれる相手がいません。耐久を落としただけです。


H12 D28 の場合

確定で耐えます。H12 B4 C212 D28 S252 (調整案②)という振り方になります。この振り方ならさっきの調整案①より物理耐久が若干上がり欲しい特殊耐久ラインを確保できています。


次に調整案②に無駄がないかを調べます。Hを上げたことによりDを下げても攻撃を耐える可能性が出てきます。

H12 D20

調整案②からDを1下げても確定耐えが維持できました。つまりH12 B4 D220 D20 S252(調整案③)という振り方になります。これは調整案②よりCが1高くなり真空波耐えが実現できます。これ以上Dを下げると攻撃を耐えられなくなるので調整案③がベストな配分になり調整が決定します。



ここまでをまとめます。



【調整を決定するまでの流れ】

1.役割対象から型の調整として欲しいラインを決定する。

2.Hだけ、B(D)だけ振った時に必要な努力値の最大値を出す。

3.振り切ってないHかB(D)に努力値を回していき同じ耐久ラインが確保できる振り方を探す。

4.その振り方の中で無駄がないかを調べ最小の努力値配分を見つける。

5.物理特殊両方面に少しでも硬くなるようHPが最も高いものを選択する。完成。


例1では流れ2で調整案①、流れ3で調整案②、流れ4で調整案③が出てきました。流れ5に該当する調整はありませんでしたがほかの計算の場合は出てくることもあります。また、このゲッコウガは調整案が3つも出てきましたが調整案①までしか見つからず型が決定できる場合もあります。

調整の分岐点が多くなるのでこのゲッコウガの調整を例にしました。





【例2 ブレバエアームド

物理受けにゴツメエアームドの採用を考えました。役割対象はボーマンダメタグロスカミツルギです。技構成は回復ソースとなる羽休め、カミツルギへの打点となるめざ炎、残り2枠で身代わり羽マンダを見るためにブレバと毒にしました。ブレバは有名な調整のマンダの身代わりを確定割れるようにA44振りにします。残りの努力値をHBに回します。調整先はメタグロスの陽気雷パンチ2耐えです。両刀なので下降補正はSで防御を上げたいので性格は呑気にします。


今回の目標は「呑気A44振りの余りでグロスの陽気雷パン2耐え」です。


余裕のある人はさっきの手順から調整を計算してみて下さい!


(ここでは練習問題にするために目標を上記のように書きましたが、実際に雷パンを2耐えできる保証はないので計算の結果次第では耐久の乱数を甘えたり身代わりを割る乱数を甘えたりしてベストな型を探していきます。)





それでは調整を求めてみます。




Hぶっぱ余りBの場合。 H252 B212

Bぶっぱ余りHの場合。H212 B252

両方とも乱数2発です。確率はどちらも0.3%でした。

ここから実数値を1ずつずらしていきます。どちらでもいいのでH252 B212の方のHの努力値を8ずつBに回していきます。

H228 B236の場合。

この場合で丁度雷パンチを2耐えします。
これでH228 A44 B236がベストな配分となり調整が決定します。


エアームド

特性:頑丈

持ち物:ゴツゴツメット

技構成:ブレバ、めざ炎、毒毒、羽休め

育て方:呑気 H228 A44 B236

実数値:169-106-209-60-90-81

調整意図:
Aブレバで共有マンダの身代わり確定破壊
HB グロスの陽気雷パン2耐え
ゴツメ1回+めざ炎で無振りツルギ確定

このエアームドは僕がS12に僕が使っていたものです。使用していたパーティはこちらです。
http://pythapoke.hatenablog.com/entry/2018/11/09/230857



【終わりに】

調整の作り方の流れの説明は以上です。本当は腕白バンギとかチョッキブルルの調整の過程とかを説明したかったのですが書く気力がないのと長くなって伝わるかわからないのでやめておきます。要望が多かったらやるかもです。



こんな長く説明しましたが全ての努力値配分をしらみつぶしにやってもで同じことができます。



自分でもこの文章で伝えたいことが全部伝えられてるのかよくわからないので感想とかもっと聞きたいこととかあったらいつでも聞いて下さい。



以上になります!ここまで閲覧ありがとうございました!
何かあればツイッターまで
(https://mobile.twitter.com/pythagoras_poke)